2011年6月7日火曜日

日本人間工学会第52回大会

[日時・期間]
2011.6.6~6.7

[場所]
早稲田大学

[感想]

初めて参加したけど、結構面白い発表が聞けた

今回の発表では、
レジリエンス工学に関する発表が非常に参考になった。

・レジリエンス・・・絶えず変化するダイナミックな状況を相手にしていても、成功を続けられる能力
・人の柔軟性を最大限に活用して、安全を達成しつづける
・適切な予見能力を身に着けることがレジリエンスを高めるための肝

話だけ聞くと、QC活動やKAIZEN活動とおなじようなものに聞こえる。実際に「やっていること」だけみればおそらく同じ。
ただ、根元にあるものが違う。
考えが違う。
メンバ一人ひとりがレジリエンスの概念を理解し、「目の前の現場を改善する・生産性を高める」という目的ではなく、「人の中で起こった気づき」に焦点を当てて、自分の目の前のことだけではなく、全体を広くカバーすること。

(ただ、現場にはKAIZENという概念から入るほうがよいと思われる。たぶん、だからこそ、改善という言葉を使っているんだと思う。)

北村先生に直接話を聞いてみたところ、
「楽しく仕事をする」ということがポイント。
楽しく仕事をできていない人が柔軟性なんか発揮できるとは思えない。
これは、エラーばっかり相手にすることのネガティブな側面にも言えて、エラー情報ばっかり扱っていると気が滅入る、しんどくなる、つらくなる、人が悪くなる。

まさに、「働きがい」という考え方が目指すべきはここなのだろう。

2010年9月10日金曜日

ヒューマンインタフェース2010

[日時・期間]
2010.9.8~9.10

[場所]
立命館大学

[感想]
最近、特に産業用のHI研究について、
「こんなんあったらいいよね」
という思いで作るんだけど、
そのシステムを導入したら、
  『既存のシステムがある』という前提
 と
  『新しいシステムが入った』
 という条件の中で
  『人がどのように『適応』していくのか』
ということまで考えが及んでいないまま、
短期的な使用に関する実験だけで
効果を議論しているような気がする。

産業用HIでは、そのシステムの使用が「日常的になる」
という前提で考えなくてはいけないはずなのだが。

その辺が課題。

また、全般に、シンポジウムの発表の質が落ちてきている気がする・・・